北アルプス 白馬三山 8
2015年 11月 04日
下山を決行!!
小屋に着き天気情報を入手
夕方から雨との事
台風が近づいてきたようだ
天気に恵まれた山行であったが
雨では明日の下山目途が立たず
その日のうちに帰ることが不可能となる・・・
無理をしてでも今日中に猿倉荘まで下山することを良しと判断
残された 体力 水 食料 などを確認し
温泉にも入らず 5分後には下山を決行した
後ろ髪を引かれながら温泉を出発
まずは湯ノ入沢雪渓を下るのだが
背丈を超える高さの雪渓に迷い込み後戻りをする
アイゼンを付け 気合の入れ直しだが
簡易アイゼンのためか疲れた足には良く滑った 正面は小日向山
またまた 危険地帯である
雪渓上には大小の石が転がっている 鑓沢であろうか
やがて落石沢と言われ 落石が頻発する崩落地である
雪渓が岩だらけの落石に覆われ いつ落ちて来るのかと恐怖感が襲う
続いてすぐ隣が杓子沢
ここは雪渓で雪解け水が滝をつくり流れ落ちている
危険地帯を遠方からみた現風景である
こんな落石地帯を歩いていた(落石の中に白い線が見える)
そして続く杓子沢も奥深い谷の雪渓であった
こんな恐ろしいところを歩いており
白馬大雪渓よりも危険なところであったと思われる
事故も無く通過でき幸いであった
遅れぎみの私は写真撮影を禁止させられる(当然)
由ってその後の写真はほとんどなし
その後も数多くの雪渓を横断する
落石の心配は無くなったが
柔らかくなった雪渓の強度に不安を感じた
ほぼ予定通りの時間で
池塘にミズバショウが咲く 小日向のコルに到着(13:57)
小日向のコルからは
まだかまだかと 疲れた心身が悲鳴を上げる
樹林を抜けどうにか鑓温泉分岐に到着
ここからは携帯も通じ
今日の宿を予約(ただし夕食なし)する
林道を通り 無事 猿倉荘に到着(15:43)した
鑓温泉から3時間45分で下山
白馬山荘からは9時間13分を要した
お疲れ様でした
初めての南・北アルプスの山行は強行ではあったが
毎日が晴天の微笑で我々を迎えてくれた
おかげで充実した愉しい思い出づくりができ感謝である
体力的にはどうにか持ちこたえたが
高山植物などを鑑賞する心の余裕は無かった
ふり返ると危険がいっぱいの山行であったが
全員の無事がなによりの「良き思い出」に繋がっていた
遅れた備忘録(Blog)への記載でしたが
最後まで見て頂きありがとございます
下山 その後
猿倉荘からタクシーで白馬駅近くのスーパーへ
酒や晩飯を調達し予約した白馬八方のホテルへ
到着後は入浴し無事を祝杯
パッキングを済ませ 雨音と共に朝まで寝込む
翌朝(7/16) さて どう帰ろうか?
深夜から朝方にかけ雨が降ったようだ
ホテルにて朝食
前日予約した新宿までの長距離バスに乗車
八方バスターミナルからは白馬鑓ヶ岳(左)と杓子岳(右)が見える
しかし台風の影響で運行中止となる
JR白馬駅へ移動するが
ここも台風のため途中区間で運休状態であった
さてと?
新幹線は通常通り動いているとの事
JR長野駅へバスで移動
長野から北陸新幹線で東京へ
そして羽田から千歳へとスムーズな移動で無事帰宅した
何事も予定どおりには行かない
屋久島 宮之浦岳遠征時も飛行機の往復で大変な思いをした
しかし 今回も幸いにして結果良しであった
by hiro_shima1
| 2015-11-04 13:41
| 登山を楽しむ